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最新情報

土日限定和洋菓子「WA YOU」9/19・20・21・22

今週の土日祝日限定和洋菓子「WA YOU」は

モンブランどら焼き 栗KURI「極」です。

当店人気のどら焼き生地の中に宮崎県産栗を使用した

特製モンブランクリームと渋皮丹波栗を丸ごと一つ

挟んだ贅沢な一品です。

栗の風味を最大限に引き出した極みの一品です。

お一人様2個まで本店限定で

9月19日から22までの限定販売です

土日限定和洋菓子「WA YOU」9/12・13

今週の土日限定和洋菓子「WA YOU」は

大変好評頂いている濃厚クリームチーズを

使用したチーズケーキ「濃」(NOU)です。

深めに焦がした香ばしい表面と中は濃厚さにも

酸味がある柔らかチーズケーキ。

ワインに合わせてお召し上がりいただきたい

くらい濃厚な一品です。

本店限定販売で数量限定(お一人様1個1ホール)

です。

土日限定和洋菓子「WA YOU」9/5・6

今週の土日限定和洋菓子「WA YOU」は

「焼 葺」(やきぶき)レモンとプリンです。

葺くというのは瓦や茅で屋根を覆うという意味です。

古民家再生に取り組むわが社が遊び心をほんの少し

入れて表現してみました。

プリンは香ばしいココア風味の生地にあっさりとした

生クリームと自家製プリンを挟みました。

ココア風味の生地にレモンカスタードを挟みました。

本店限定、数量限定(お一人様2種合わせて4個まで)

販売です

土日限定和洋菓子「WA YOU」8/29.30

今週の土日限定和洋菓子「WA YOU」は

大変好評頂いている濃厚クリームチーズを

使用したチーズケーキ「濃」(NOU)です。

深めに焦がした香ばしい表面と中は濃厚さにも

酸味がある柔らかチーズケーキ。

ワインに合わせてお召し上がりいただきたい

くらい濃厚な一品です。

本店限定販売で数量限定(お一人様1個1ホール)

です。

文tube 「音」

甘音屋は「音」をテーマにした和菓子店である

 

商品、店内環境、菓銘など随所に

「音」を取り入れている。

言わば「音」がエッセンスのようなものである。

 

お買い求めいただいた商品にも必ず栞を添えて

 

和菓子をお召し上がり頂く時、そっと目を閉じて

耳を澄ましてみてください。「蒸す音」「焼く音」

「練る音」など和菓子が奏でる

「甘い音」の響きを感じて頂けます。

と私たちの想いをお伝えしている。

職人が和菓子を作る工程で放つ音、つまり職人の

息を感じて頂きたいという思いである。

 

「音」のエッセンスを一部を紹介したい。

夏場、暑い中ご来店下さったお客様に少しでも

「涼」を感じて頂きたいと、店外に風鈴を

取り付けている。風鈴のトンネルを抜けて店内に

向かって頂くその瞬間だけでも暑さを忘れて音色を

楽しんでいただきたいと思っている。

 

また昨今では店外で並んでお待ち頂くお客様が多く、

暑さとコロナの事も考慮し呼び出し用の端末を

お渡ししてお車でお待ち頂いている。

呼び出し音がエッセンスとしては受け入れにくい

電子音のためバイブレーション機能でお呼び出し

する。

エッセンス以外の音は出来る限り省きたいと

思っている。

 

 

暑い中ご来店頂いたお客様は、

まずドアチャイムである明珍火箸の音色を

楽しんでお入り頂く。

夏は涼を感じ、

冬は温かみを感じる不思議な音色である。

 

スタッフにはその音色でお客様のご来店を知らせ、

和菓子を作る職人まで全員が「いらっしゃいませ」

とご挨拶をする。

「店頭のお客様に声が届かなくても良い。

ご来店に対する感謝の気持ちを込めて仕事に

向かうように」と口を酸っぱくして指導している。

また並んでいる和菓子にも同様に語りかける

「気を引き締めてお客様をお出迎えしてね」と。

 

ご挨拶は程よい大きさの声。

大きすぎても小さすぎてもチェックが入る。

以前お話した細かい音を拾う私の「癖」である。

 

店内の音楽は和に拘らずジャズやクラッシックなど

商品や店の雰囲気に合う音楽をかける。

和菓子が音楽のリズムに合わせ

体をゆらしているように見える。

そんな音楽を聴きながら「和菓子選び」を

楽しんで頂きたいと思っているが、

これはDJをかじった事がある私の拘りである。

 

 

会社の象徴である屋号にも少し触れたい。

屋号にも「音」という字が入る。

これは「師」から

「五感に触れるようなフレーズのよい

屋号にしてみては?」

とアドバイスを頂いた。

当初読み方は「かんのんや」と決めていたが

「あまねやの方が響きがよい。

あまねくという言葉にも通じ、

広く行き渡る事を意味するから、

あまねやにしなさい」ともアドバイスを頂いて

「あまねや」に決めた。

「あまねや」でよかったと心から思う。

 

また私情を挟んではいけないが

「音」には「家族の想い」も込められている。

先程も申し上げたが私はDJをかじった。

下の兄はエレクトーンを極めた。

そして父はコーラスを。

「音」を頼りに生きてきた家族だが、

特段一番上の兄と母への想いが強い。

 

一番上の兄は高校を卒業した直後に視力を失い、

聴覚と触覚を頼りに生きてきた。

私を含めて兄を家族全員で支えて生きてきたが、

誰よりも兄の事を案じ、支えていたのは母である。

アナウンサーであった母は

「音」を巧みに操り生きてきたが

兄の生きるために必要な「音」に頼り、

縋っていた。

その母も私達兄弟三人の結婚を見届け、

孫の顔を見たころから認知症となった。

家族の生活は兄中心から母中心の生活に変わり、

私自身も母の事を考え

人生設計に軌道修正をかけた。

二世帯とはいえ母と同居していた私は

本来母の世話をしなくてはいけない

状況にあったが、幸い元気な父が代わりに

母の世話をしてくれた。おかげで迷いなく

菓子職人の修行に入ることができた。

34歳の時であった。

 

しかし母の病気の進行は早く、

徘徊することもあった。

ご近所の方に連れて帰って頂くことも多々。

気が付かぬうちに顔にあざを作り、

ケガをして帰ってくることもあった。

本店の更衣室として使っている小部屋は、

そんな徘徊する母がおとなしく座って

テレビでも見ながら寛いて過ごせる部屋として

設計の図面に入れていたスペースである。

 

当時は母本人も家族も不安を抱える毎日だったが

みんなで助け合って生きてきた。

今ある甘音屋は父、母、兄、家族全員が

居なければ存在していない。

そんな家族の想いを込めて

「音」という字を屋号に入れた。

 

公に初めてお話することである。

私的な想いを伝える事は本意ではないが

何卒ご寛恕を賜りたい。

 

さて話は変わるが、以前お話した長男は

いつも肌身離さずイヤフォンを持ち歩き、

音楽を聞く。勉強している時でさえもずっと。

また、階段を下りる時、風呂場に向かう時、

食事に入る時などは鼻歌を漏らし、

家族に癒しと安らぎを広げてくれる。

「音の家族」としてのDNAだろう。

以前も述べたが、

跡を継いでくれるなら菓子は必要無い。

新しい家族と共に「音」を大切に

生きてほしい。

土日限定和洋菓子「WA YOU」8/22・23

今週の土日限定和洋菓子「WA YOU」は

濃厚なクリームチーズを使用した

チーズケーキ「濃」(NOU)です。

深めに焦がした香ばしい表面と中は濃厚さにも

酸味がある柔らかチーズケーキ。

ワインに合わせてお召し上がりいただきたい

くらい濃厚な一品です。

本店限定販売で数量限定(お一人様1個1ホール)

です。

土日限定和洋菓子「WA YOU」8/15・16

今週の土日限定和洋菓子「WA YOU」は

「焼 葺」(やきぶき)レモンとプリンです。

葺くというのは瓦や茅で屋根を覆うという意味です。

今回初登場のプリンは香ばしいココア風味の生地に

あっさりとした生クリームに自家製プリンを挟みました。

レモン味と同様にご賞味下さいませ!

本店限定、数量限定(お一人様2種合わせて4個まで)

販売です

土日限定和洋菓子「WA YOU」8/8・9・10

今週の土日祝限定和洋菓子「WA YOU」は

濃厚なクリームチーズを使用した

チーズケーキ「濃」(NOU)です。

深めに焦がした香ばしい表面と中は濃厚さにも

酸味がある柔らかチーズケーキ。

ワインに合わせてお召し上がりいただきたい

くらい濃厚な一品です。

本店限定販売で数量限定(お一人様1個1ホール)

です。

 

土日限定和洋菓子「WA YOU」8/1・2

今週の土日限定和洋菓子「WA YOU」は

「焼 葺」(やきぶき)レモンです。

葺くというのは瓦や茅で屋根を覆うという意味です。

 

香ばしいココア風味の生地に酸味と香り漂うレモン

カスタードクリームを流し、少し厚めのバター生地で

葺きました。

この夏、レモンのさっぱりとした味わいのシューを

是非お楽しみください。

本店限定、数量限定(お一人様3個まで)販売です。

文Tube 「馥 郁」

私は馥郁という言葉が好きであり、

私のモノづくりのテーマは馥郁である。

意味は、「良い香りがする様子、さま」で

実際に香りがするわけではなく、雰囲気やオーラの

ようなものである。

馥郁という文字は見た目に仰々しいので、

以降少し柔らかく「香り」という言葉を使う

ことにする。

 

 

当社の店づくりは「姫路らしい香り」を

意識している。

 

では姫路の「香り」とはどのようなもの

なのだろうか。

 

 

「姫路といえば姫路城」というように、

私は「姫路の香り」がお城に偏る事にいささか

抵抗がある。

私はこの象徴ともいえるお城を少し横において

姫路らしい「香り」について話したい。

 

 

 

姫路の中心市街地にはお城に続く道「大手前通り」

がある。通りの両脇には大手企業の支店や

銀行などが立ち並び、そのまた両脇には個人商店や

飲食店が軒を連ね、周辺は観光客と近隣住民、

ビジネスマンが行き交う。「日常」と「非日常」が

混在しており、人の流れが京都とどこか似ている。

姫路駅北店はそんな「日常」と「非日常」が

行き交う街の中に溶け込めるようにと

「京都にあっても違和感の無い店」

をテーマに作った。

 

 

しかし市街から一歩外に出ればどうだろうか。

 

本店があり、私が幼少を過ごした蒲田は、

緑あふれる山々に囲まれ、水を湛える川が流れ、

そこには昔ながらの集落が残る。

姫路城の築城の折に使われたとされる

岩山もあり、岩山の麓には築百年近い家屋や

当時から行われている行事などが

当時のまま残る。

 

そして、山々を背に海に向かって川を下り、

浜手に足を延ばせば我が国の経済成長を支えた

ものづくりの「伝統」が広がり、

「自然」と「伝統」が共存している。

そう、私の考える「姫路の香り」は、

「日常、非日常、自然、伝統」である。

 

 

 

長松店は、築80年の古民家を改築し、

カフェと和菓子店を仲良く一つ屋根の下に置いた。

日常と非日常が入り混じる空間である古民家に、

姫路の伝統を象徴する「鉄」を多く使用し、

私の感じる「姫路の香り」を表現した。

是非お運び頂き、「姫路の香り」を

お楽しみ頂きたい。

 

 

実は創業12年となる今年、本店を思い切って

全面改装に踏み切った。開業当時、コンセプトも

「香り」も考えず、がむしゃらに作った店ゆえに、

店舗のデザインが今の思いと、私が作る菓子に

合わなくなってきたからだ。

 

 

店内はというと、メインとなる正面の壁は、

一面、鉄と石と合わせたような特殊な塗装を施し、

「石山」と「鉄」を表現した。

天井とショーケースのフレームには木材を使用し、

「自然との融合」を表し、3面の壁と

ショーケースは前回とは逆に黒に仕上げた。

イメチェンである。

 

本店は本店として象徴でなくてはいけない。

 

一番古くも一番新しくなったこの本店は、

今の私の思いを具現化した店である。

こちらも是非ご覧頂きたい。

 

 

姫路の香りがお城に偏る事にいささか抵抗がある

と冒頭申し上げた。別名「白鷺城」とよばれる

優美な姫路城は「我々の誇り」であることは

間違いない。しかしながら、播磨国風土記に

その記述があるように、古くよりこの地域には

人々の暮らしがあり、姫路城はその一部を彩る

いわば「歴史の絵の具」のようなものである。

 

太古より綿々と受けつがれている

「日常、非日常、自然、伝統」が

私の考える「馥郁」であり、「姫路城に盲目で

あってはならない」というささやかな抵抗から

招いた誤解があれば、どうかご容赦いただきたい。