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姫路 和菓子 甘音屋の最新情報

2010年9月 9日

和菓子店を開くまで(4)

さて修業に入った後、2年半は本当に色々なことがありました。そうですね、「かむろ」本店のリニューアル、

リニューアルに伴う会社の設立、そして百貨店への常設出店、などなど和菓子店の企業としての成長過程

を一から見せて頂く事ができました。私を含めて従業員3人だった「菓室創庵」でしたが気がつけば年間1

億を超える売り上げをあげ、従業員も20人を超える「かむろ」へと成長していっていたのです。その過程で

製造のお仕事をさせて頂いたというのは本当に良い勉強でした。

そうこうしているうちに2年半という月日はあっという間に過ぎてしまい、気がつけば自分の独立という目標が

どんどん近づいてきていま した。何から手をつけていけば良いだろう?そう考えた私は「屋号やコンセプト

が決まらなければ何も決まらない」ということに気がつきました。店への思い、そして菓子の思いを込めた屋

号にしなくていはいけない。 そう考えたのです。そう考えて色々と案が出た中で最終残したのが「甘音屋」と

「卓笑」でした。「卓笑」は食 卓に笑顔がこぼれる菓子を 作りたいというコンセプトだったのですが、最終「甘

音屋」に決めました。読み方 も最初は「かんのんや」に しようかと思っていましたが、「あまねや」という読み

方が良いのでは?とアドバイ スを頂き「あまねや」という名前に致しました。今、この屋号と「あまねや」とい

う響きをこよなく愛しています。

 

 

 そして屋号つまりは社名が決まり、会社設立となったわけですが、会社設立が12月16日、そして工事着

 工が1月8日、店のオープンは3月12日で本当にバタバタの3カ月でした。また本来ならば工事費用は相

当かかる予定でしたが担当をして下さった設計士の先生に助けて頂いたお陰で何とか予算内に納まりまし

た。 店づくりは通常デザイナーを入れて工事が進めていくところですが、予算の関係も あって私のアイデ

アや設計士の先生からのアイデア、アドバイスなどを頂きながら半ば手作りとなった店ですが本当に良い

店に仕上げて下さいました。

それだけでなくショーケース、店内のサインボード、波の模様の漆喰、ギャラリーのテーブル、壁画、甘音

屋のロゴ、椅子など私の知人がここぞとばかりにお力添えを下さいました。本当に様々な方々にご支援頂

きましたお陰で何とか店をつくる事ができました。

さてお店も出来てようやくオープン1週間前となったくらいからでしょうか。私は今までに経験したことのない

「怯え」に襲われました。今まで自分が目標としていた独立を目の前にして、自分だけの事業ではない、

ご支援下さっている皆様、そして家族、新たに入って頂いた従業員など、自分だけの店ではない、とんでも

ないものを背負っているのだと思った瞬間から急に「怯え」が来たのです。また夜、風呂場に入り、気持ちを

リラックスさせようとしても逆に震えが止まらない。このままこのプレッシャーに押しつぶされてしまうのでは

ないか?と思っていた矢先、いち早く私の異変に気付き、駆けつけてくれたのは兄でした。翌日仕事がある

にも関わらず遅くまで作業を手伝ってくれ、たわいもない事を話し、気をほぐしてくれました。また親方や弟

弟子、「かむろ」のメンバー全員も駆けつけて下さりオープンを手伝って下さいました。私自身本当に色々な

方々に支えて頂いている。そう実感致しました。そして何より2年半という修業期間から店のオープンまで、

本当に大変でしたがそれを支えてくれた家族への感謝は何よりもお忘れることができません。 

和菓子店を開くまでそして開いてからも本当に様々な方々に支え られて「甘音屋」は歩き続けることができ

ております。 その感謝を忘れることなく、初心を忘れず、今後も歩き続けて参り たいと思っています。随分

端折って書きましたが姫路和菓子店 「  甘音屋」を開くまでをお話し致しました。(おわり)

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