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姫路 和菓子 甘音屋の最新情報

2010年8月29日

和菓子店を開くまで(2)

さて和の拘りについては前回お話し致しましたが、そろそろ和菓子への想いをお話し致しましょう。和食から和菓子への転心については話があまりにも長くなってしまいますので控えますが、和菓子に行きついた時のお話を少ししましょう。私が和菓子に目を向けた一番の理由は業界のマーケットが縮小傾向にあるということ、そして他企業からの新規参入が少ないという事です。欧米化した食文化により和菓子離れが進んだ上に、店主や職人の高齢化に伴う後継者問題を抱えている昨今、新規参入する企業も少なく競合が少ないということに魅力を感じました。

 しかし技術を学ばなくてはどうにもならないと考えた私は島根の和菓子技術専門学校に通い、和菓子の基礎知識を学びました。しかし「餡」の焚き方を教えてもらったまでは良かったのですが、実際に自分で焚いてみると、うまく行かないものです。毎日スタッフの出勤前に会社のコンロを使ってこっそり「餡炊き」の練習をしておりましたが、炊いても、炊いてもうまく行かず、時にはスタッフに「何か焦げ臭くありませんか?」なんて言われて落ち込んだ事もありました。

そんな事を繰り替えしているうちに母の病気の進行が思ったより早かったこと、また年齢的な焦りも相まって「今しかチャンスはない」と同時に「2足のわらじはふめない」と考え、悩みに悩んだ末に和菓子の世界に足を踏み入れる事を決心しました。私は百貨店の仕事が本当に好きでしたし、サラリーマンならこの会社で死ぬまで勤めあげようと思っていた程ですから、会社との別れは本当に辛いものがありました。

しかし自分は今までたくさんの「失敗」をしてきました。その失敗とは「うまくいかなかった」という「結果」ではなく、「結果」を恐れて踏み出せなかったことへの「後悔」なのです。肝心なところでいつも逃げて来た自分への悔やみが私の人生における「失敗」であり、もうその失敗は繰り返したくない。そう思い決意を硬く一歩を踏み出したのです。

(つづく)

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コメント

 またまたブログを見ました。あなたの「失敗」は「結果」ではなく、結果をおそれてふみ出せなかったことだという文章を読み、大変感じ入りました。私はこの仕事に入ってからは国家資格は取り、専門課程を持つ放送大学を卒業こそしたものの、実務面では自分の与えられた相談室のわくを出ようとしませんでした。いろいろなことがめんどくくさく、こわい、かかわりたくないということです。しかし仮に私の授命を75才の見積った時今50才。大人になってから逃げに転じた時から25年です。今折り返し点であり、来年は核になる人が3人係から去ります。あとは20代の子と嘱卓の人だけ。どうしても前面に出ざるをえない所に追いこまれました。今コーチングという技法のトレーニングを受け始めました。自分の感情にすぐ度々直面化させられ大変ですが、これでまた生き方が少し変わればと思っています。あなたもがんばって下さい。

投稿者: 一兄 | 2010年9月 4日 08:39